(いらすとやより)
[ブログ開設のご挨拶]
<火星居住基地の怪死>は今回より公開するSFショートの題名です。記念すべき第1作目です。 このオリジナルのSFショートは投稿経験があります。 今回は、より理解しやすいようにと書き改めまして、本ブログで無料公開することとしました。
内容は、地球以外の移住基地の住人に、食習慣を容易に変えられないために食物を介したウイルスの感染が起こったらしいという話です。
たまたまですが、新型コロナウイルス感染が世界的に拡大して死者も出て、人々はまるで宇宙基地に移住した人類のように行動範囲を制限せざるを得ませんでした。 従来より世界人口増は続いており、近い将来地球外の生活が現実なものとなるかもしれません。 そんな時には制限された空間において思いも寄らない出来事、例えば未知のウイルス感染等が起こるかも知れません。 楽しんでいただければ幸いです。
登場人物は親しみやすいように、夏目漱石でなく夏目田博士、森鴎外でなく外森博士、北里柴三郎でなく柴里博士と聞き覚えのある名前の研究者にしました。
また、本小説は忙しい方々にも楽しんでいただけるように、1から3分間で立ち読みできる連載の形式にしました。
小説の内容には以下のような項目が関係(関連項目)しておりますが、より詳細な内容を知りたい方はウィキペディア辞典などを見てください。
・火星
・グルメ:食通
・移植マウス:(バカンティマウスが有名)免疫異常で移植拒否できないげっ歯類
・内在性レトロウイルス:宿主遺伝子に遺伝子が入り込んでいるウイルスの一種
・異種指向性マウス白血病ウイルス関連ウイルス:マウス白血病に関連するウイルスの仲間のうち、げっ歯類よりも他の動物種により感染しやすい内在性ウイルス
・アポトーシス:自殺による細胞死
・遺伝子の水平伝播:宿主細胞から別の宿主細胞へ内在性ウイルスが感染することにより(宿主遺伝子の一部を含む)ウイルス遺伝子が新たに伝染が拡がること
なお、目次は以下の予定です。
- 第一章:腫瘍の分離
- 第二章:火星居住基地での奇妙な死者
- 第三章:遺族への聴き取り
- 第四章:グルメクラブへの訪問
- 第五章:食の調査
- 第六章:死因の調査
- 第七章:ウイルスと病因
- 第八章:エピローグ
(次回に続く)