SF異星人カグヤ姫物語

S.スピルバーグ監督のT.クルーズ主演のSF映画

宇宙戦争」(2005年)では、高度な科学技術を

持った宇宙人の侵略に地球人達の反撃もなす

すべもなかったが、やがて宇宙人達の勢いに陰

りが見え始め地球人達の反撃が通用するように

なる。

地球人達の攻撃で破壊された宇宙人の操縦する

ロボットから出てきた半死の宇宙人はまもなく

死んでしまう。

死亡の原因は、地球で我々の周りにいる地球人

にはなんでもない細菌に感染したためであった。

そうした細菌は、我々が生まれ育った環境にい

て、我々は自然に抵抗力を持っていたのだ。

宇宙人達には不幸なことに、そうした多くの細

菌の中で宇宙人に感染できる種類があり、しか

も宇宙人に対して病原性を示したのだった。

 

「SF異星人カグヤ姫物語」の異星人達も移住先

探索の旅行中に、仲間の異星人達を微生物感染

により亡くす経験があり、地球探索においても

地球での異星人に対して有害な可能性のある存

在、特に病原体に対して事前調査を行った。

こうして探索員であるカグヤ姫が地球人社会に

潜り込めて、無事成長できたことから地球での

生活は問題なしに思われた。

 

カグヤ姫はやがて地球人社会の侵入・探索を終

えて、月基地へ他の地球探索チームのメンバー

とともに帰還することになる。

この時に、地球で生まれ育ったカグヤ姫の体に

はダニの一種が付着していた。

地球人やカグヤ姫達異星人にも肉眼で容易に見

つけられない程の小さな生物である。

このダニの仲間は、地球人の体由来のカミ、フ

ケ、脂質等の分泌物をエサにしていた。

たまに皮膚上で炎症を起こしてカユミ、さらに

はアレルギーを起こすこともあるが、普段は支

障なく気付かないことが多い。

実は異星人達に対しても同様であった。

このダニは異星人達の体表からのフケや分泌物

をもエサにできた。

 

地球人の体表や体内には普段気付かないが常在

菌が存在している。

洗浄や消毒、あるいは薬剤を飲んでも完全に失

くすことはできない。

地球人社会で生まれ育ったカグヤ姫も同様にダ

ニが住み着いたのであった。

 

カグヤ姫の地球人社会に侵入前には、感染症

仲間を失った経験を持つ異星人達は感染症に対

してナーバスであったが、健やかに育ったカグ

ヤ姫に対しては地球環境に適応できたものと自

然と判断してしまった。

もちろん地球に秘密裏に侵入していた仲間の異

星人メンバーも無事月探査船に帰還できた。

 

カグヤ姫と地球探査船メンバーは、異星人達の

待つ月探査船や月基地に帰還時は念の為に体表

の洗浄・消毒、つまり検疫を受けたが何の問題

もないようだった。

しかしながら、洗浄しきれないダニには別の微

生物が共存、あるいは寄生していた。

この微生物はダニに対して特に有害ではなかっ

た。

つまり、この微生物はダニの体内?体表にいる

が成長が遅く、ダニの体液をおすそ分けしても

らって生存している程度で、ほぼダニには有害

ではなかった。

しかも、異星人達にはやや不運なことにダニの

体液に近い成分を異星人達も持っており、この

微生物は直接異星人たちの体液も利用できた。

微生物はダニから異星人に乗り換えられ、生存

できるのである。

 

健康で普通の抵抗力のある異星人には問題ない

が、新生児あるいは老人、あるいは病気怪我な

どで体力の低下した異星人の場合には時に微生

物の増殖を赦して抵抗力が負ける場合がある。

地球人の場合には、ある種のダニは危険な微生

物(ウイルスや細菌等)を媒介することが知られて

いる。

クリミア・コンゴ出血熱、回帰熱、重症熱性

血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、ツツ

ガムシ病、日本猩紅熱(ダニ媒介感染症、厚生

労働省)である。

 

さて、カグヤ姫は体に住み着いたダニを心なら

ずも仲間のところへ持ち帰ってしまったが、ダ

ニや微生物が異星人達に悪さをしなければ良い

のだが。

仲間の異星人達は冬眠宇宙履行中に感染症で全

滅した苦い経験がある。

ダニや微生物が異星人社会で自然と淘汰される

か、病気が拡大しても大した事の無いように願

ってやまないが、果たしてどうなっていくのか?

 

---------------

(お詫び)

相変わらずのPC不調で、「異星人カグヤ姫物語」

は更新されておりません。

悪しからず。